インドゼブラバルブCyprinidae sp.

  • 記載

  • 分類

    コイ目 コイ科

  • 原産地域

    東南アジア、アジア

  • 原産地

    ミャンマー, 中国, ネパール, タイ, インド

  • 成魚サイズ

  • 流通名

    インドゼブラバルブ

在庫情報

2024.07.23更新

  • 1尾

    3200円

若魚
未成魚

コイ類

体側に5本の横縞を持つコイの仲間です。
この縞模様は成長につれ消えていくようです。
体型はひし形に近く、シャープな印象を与えます。
この仲間は、インドから東南アジアにかけて広く分布しています。
学名に関しては幾らか問題がありそうです。

入荷は極稀。
1尾¥3200

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料金は一律¥900です。内容は生体、器具などです。
配送時間はご相談ください。
メリットは生体が当日着きますのでダメージがありません。
発泡スチロールなどのごみが出ません。
宅急便より割安です。まとめ買いは非常にお得。

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お受け取り日時は、都合により変更になることがありますので、
悪しからず、ご了承ください。
店頭での販売は、外税価格になります。

詳細説明

本種の学名に関しては色々問題があるようだ。
当初から筆者は学名の決定を先送りしてきた。
販売店などのページに書かれた学名は複数があり、中には4つも学名を示していたサイトもあった。
採用されている学名は大きく2つの種類があり、1つはロテ―・オギルビー Rohtee ogilbii、もう一つはオステオブラマ・ベランゲリ Osteobrama belangeri である。
データベース上では、共に体側に横縞が5本(後頭部のラインを入れると6本)あり、最後は尾柄部の黒点と一致する。
幾つかの画像を比較しても、この形質は例外なく安定している。
成長すると、これらの縞と黒点が消失することも同じである。
また、体型的にも良く似ており明瞭な判断基準とするためには標本とするより手段がないのだが、画像から何とか本種の戸籍を明らかに出来ないか試みた。
違いを明確にするには、計数形質を使用するしかないので各鰭の鰭条数を比較した。
当方に飼育している個体、ネットに出ている画像の個体などを数えると、棘条を入れて背鰭9、腹鰭7,尻鰭13となりほぼすべての個体が同一であった。
これを原記載と比較すると、ロテー・オギルビーでは背鰭12、腹鰭9、尻鰭17、オステオブラマ・ベランゲリ では背鰭10,尻鰭18・19となり、何れも輸入個体とは一致しない。
ヴァリエーションに関しては1~2本の違いはあるが、各鰭の鰭条数が2種のどの鰭とも異なり、中には3以上異なるとなると、2種の内どちらかにすることには躊躇する。
若魚期に同様の模様を示すオステオブラマ・ネイーリ Osteobrama neilli とも比較したが、背鰭12、腹鰭10,尻鰭21とかけ離れていた。
ベランゲリーはインドの記載地では既に絶滅しており、野生個体はミャンマーの一部地域に限り生息しているという。
絶滅の原因は、ダム建設、生息地の劣化、外来種の導入による個体群の分断であるとの報告がある。
そしてべランゲリーはミャンマーではワイルド個体だが、インドでは養殖され食用に供されているため、輸入された個体が野生個体である保証は無い。
以上の結果を踏まえると、オギルビーとベランゲリーの何れかでもない未記載種の可能性さえ見えてくる。
従って、それが本種をコイ科未記載種としている理由である。