研究所について

プラゼール水生生物研究所は、生物の飼育や栽培を通し、人を取り巻く生き物たちの世界の面白さや不思議さを理解して頂く事を目的として活動しております。
そのため、生体や飼育器具の販売、飼育や栽培のアドヴァイスなどを手掛けております。
50年以上の飼育経験から考えたことや、14年にわたる現地調査から得た知見など、皆さんにお話しできればと思います。

1. 分類研究の紹介
2. 現地調査の紹介
3. 飼育技術の研究
4. 開発と紹介
5. 普及活動

1. 分類研究

南米産ナマズ類カリクティス科魚類(代表魚種コリドラス)の分類を専門としています。
標本の保存・実験観察などは、主に東京大学総合研究博物館・水産動物部門で行っていました。
南米調査による新記録種多数。
飼育実験による初期発生の研究などで研究報告執筆。学会発表も行っています。
C.ステルバイ,C.ハラルドシュルツイー,C.ロレットエンシス,C.ケルビヌス,C.ゴッセイ,C.プリオノータス,C.アマパエンシス,C.ソロックス,他カラシン類,シクリッド類等多数も,当研究所代表により発見されたり,紹介されたものです。

東京大学コレクション㈼「動く大地とその生物」
30. 南米産のナマズ類ーカリクティス科魚類を中心に 1995年より

2. 現地調査

12年間にわたり、ブラジルを中心に南米で淡水魚調査を行いました。
多くの未記載種を発見し、アクアリューム業界に導入しています。
また写真やビデオなどを使用し、現地の様子をメディアを通じて紹介しています。
採集された標本類は、データーと共に、東京大学総合研究博物館で保管されています。
恐らく、日本で最も多くの南米コレクションを保管していると思います。

3. 飼育技術

より良い飼育法を知るため、小型アクアリュウムでの水質変化、薬剤の使用法の実験観察を行っています。
どの様に水槽の水質が変化するかなど、多くのデーターをもとに実質的な飼育法を提案していきます。

4. 開発と紹介

優れた器具の研究開発を提案、推進していく予定です。
現在市販されている器具は、見かけと根拠のない説明で十分な飼育環境を作り出すことが難しいため、 新しいコンセプトによる器具類の開発普及は必要不可欠です。
それらを提案、作成していきます。

  • ●小型オーバーフローケース
    魚の隔離、稚魚の飼育・他
  • ●パイプ曲げ
    塩ビパイプを自在に曲げる技術
  • ●ブラインシュリンプ孵化器
    大量孵化、簡単取り出し
  • ●ポットアップ
    つる植物など吊るさずレイアウト
  • ●底面フィルター網掛け
    砂1.2mm以上使用可
  • ●底面フィルター網掛け
    砂0.4mm以上使用可

5. 普及活動

メディアを通じて、一般の方々に魚類の生物としての面白さや奥深さを知って頂き、飼育に役立てて頂きたいと思います。
アクアリュウム雑誌の執筆やテレビ番組への協力などを行っています。
TBSの「わくわく動物ランド」では、企画ブレインとして制作への提案、アドヴァイスを行いました。
講演活動も行っており、アクアリウムバスでは、定期的に話題を提供し講演しています。 また、学校での講演も行っています。
生徒だけでなく、先生方にも教育における生物飼育の重要性をお話ししています。

アクアリウムバス「あなたの知らない熱帯魚の世界」講演にて