オプサリウス・アルデンスOpsarius ardens (Knight, Rai, d'Souza & Vijaykrishnan, 2015)

  • 記載

    Knight, J. D. M., A. Rai, R. K. P. d'Souza and B. Vijayakrishnan 2015 (6 Mar.) Barilius ardens (Teleostei: Cyprinidae), a new species from the Western Ghats, India, with redescription of B. malabaricus and B. canarensis. Zootaxa 3926 (no. 3): 396-412.

  • 分類

    コイ目 ダニオ科

  • 原産地域

    インド

  • 原産地

    西ベンガル

  • 成魚サイズ

    7cm

  • 流通名

    バリリウス・アルデンス

在庫情報

2024.07.21更新

  • 1尾

    2980円

コイ類

ややオレンジがかった青緑色の体色に7~8個の太い横縞(小判型)を持つダニオの仲間です。
尾鰭の上部は白く染まり非常に目立ちます。
背鰭と尻鰭の縁辺がオレンジに成る特徴があります。
発情した雄は体色伊赤みが差し非常に派手な色彩に成ります。
似た種類がいますが、体側の模様と色彩でおおよその区別がつきます。

入荷は稀。
Mサイズ1尾¥2980

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発泡スチロールなどのごみが出ません。
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詳細説明

コイ目 Cypriniformes 内の分類が大きく変化している現在、本種を含むダニオ科 Danionidae の分類も変化している。
そもそもダニオ科を認めるかどうかも研究者によっては見解が分かれる様だが、最新の論文ではダニオ類をコイ科 Cyprinidae から独立させることが一般になりつつある。
このHPでもそれに従い、ダニオ科を立てている。
本科の中に含まれる多くの属の内、とりわけ分類の分かりにくいのがバリリウス Barilius、オプサリウス Opsarius、ライアマス Raiamas ではないだろうか?
アクアリウム業界においても、この3属は時折輸入されご多分に漏れず誤った名称で紹介されている。
2024年現在では、これらの属は生息地域によりかなり明確に分類されている。
バリリウスとオプサリウスは全てアジア産のため、インド、東南アジアから輸入される種のほとんどはこの2属に含まれるといっていい。
ライアマスはほとんどがアフリカ産でありアジアには2種 ボラ Raiamas bola,とグッタトゥス R. guttatus のみが知られている。
従って、アフリカからの個体はライアマスであると思ってほぼ間違いない。
問題はアジアに生息するバリリウスとオプサリウスである。
以前からこの2属は研究者間でも統一した見解が無かったようだが、その後詳細な骨学的研究が基本となり、この2属を分けるようになった。
以前は、オプサリウス属の多くの種類がバリリウス属に入れられていたが、現在では分けられて記載されている。
アクアリウム業界では未だにバリリウスの属名を使用しているカタログやサイトを見かけるが、かなり古い情報である。
2属を分ける外見的特徴はかなり難しいが、大胆に言えば、バリリウスはオプサリウスと比較して体が細く、オプサリウスは比較的体高が高いと言える。
勿論そうでない種類もいるため、決定的な区別点ではないが、輸入されてくる生体に関しては当たっていることが多い。
オプサリウスの種分類は非常に難しいが、外見的には体型、体側の斑紋の形と大きさ(丸か小判型か線状か)鰭の色彩などである。
ただし、鰭の色や体色は、個体の状態により変化するため注意を要する。
ある卸の在庫リストにはバリリウス アルデンス(旧カナレンシス)との記述があるが、意味不明である。
そもそもアルデンス O. ardens はバリリウスではないし、カナレンシス O. canarensis であったことも無い。
これだとカナレンシスがアルデンスに変わったように思われるが、カナレンシスは1849年以来現在まで存在が認められている。
また日本語にすると間違えやすいのがカマエンシシス O. kanaensis である。
こちらは2017年に比較的新しくインド北東部より採集され記載されている。
オプサリウスは2024年7月現在、33種が認められている。