フォーバータイガーDatnioides sp.

  • 記載

  • 分類

    ニザダイ目 マツダイ科

  • 原産地域

    東南アジア

  • 原産地

    ラオス, カンボジア, ヴェトナム, タイ

  • 成魚サイズ

    40cm

  • 流通名

    フォーバーナンダス, フォーバータイガー

在庫情報

2022.11.14更新

  • 1尾

    9800円

タイ産 SMサイズ
MLサイズ バンドが反転した状態
タイ産
タイ産

ダトニオイデス類

体側に4本の黒い斜め縞を持つ肉食魚です。
4本縞のダトニオイデスの通称名を持ちますが、
どの範囲で縞を数えるかで数が変わってしまうため問題があります。
せめて範囲を限定して説明してもらいたいものです。
従って縞の数だけでは種分けは出来ません。
本種は縞の幅は他種に比べて太いため、区別できます。
30cmを超える大きさに成長しますので、
飼育水槽は大形のものが必要になります。

MLサイズ
1尾¥9800

送料:基本はヤマト宅急便にて配送。東京からおおよその規定料金¥980~とします。
   同梱も可能。
配送:東京荒川区の店舗から往復30分内外の地域へ配送致します。
   料金は一律¥900です。内容は生体、器具などです。
   配送時間はご相談ください。
   メリットは生体が当日着きますのでダメージがありません。
   発泡スチロールなどのごみが出ません。
   宅急便より割安です。まとめ買いは非常にお得。
注意:お受け取り日時の指定が無い場合、即日発送、もしくはこちらの都合で発送致します。
   お受け取り日時は、都合により変更になることがありますので、
   悪しからず、ご了承ください。
   店頭での販売は、外税価格になります。

詳細説明

  • フォーバータイガーとして輸入されたが、腹鰭基部に黒点のある個体
    フォーバータイガーとして輸入されたが、腹鰭基部に黒点のある個体
  • あくびする個体。この伸びる口で餌を一瞬で吸い込む
    あくびする個体。この伸びる口で餌を一瞬で吸い込む

ダトニオイデス類の分類

ダトニオイデス類の分類に関してはミクロレピス Datnioides microlepis の頁に基本的な事柄を記述したので、参考にして頂きたい。
写真の個体、フォーバーと呼ばれている個体の種名が何なのか、明らかにするのは非常に難しい。
本個体は、趣味の業界ではウンデキムラディアトゥス D. undecimradiatus が使用されている。
しかし、原記載(種名を決めた論文)のホロタイプ(学名の付けられた最初の標本)と比較すると色々異なるところが見えてくる。
ホロタイプでは全体にラインが画像の個体より細く見える。
若魚と未成魚のサイズ違いが、外見の印象を変えているのかもしれないが・・・。
ホロタイプの第1バンドは背鰭第1棘条に接するが、画像個体は離れて見える。このバンドは薄く腹鰭近くまで伸びるが巻くことはない。さらにアイバンドの延長のラインと胸鰭直下で重なるが明瞭ではない。
画像の個体はラインが明瞭で腹側まで同じ太さで伸長し、アイバンドとは重ならない。
いずれのバンドの位置も異なる。
第2バンドは背鰭棘条5~6基部から腹側に向かうが、伸びるにるに従い紐の様に細くなり腹を巻く。
画像の個体は、背鰭棘条4~5基部から腹鰭と尻鰭の間に達するが、より尻鰭寄りに達する。
これは、別種プルケル D. pulcher の位置に近い。
第3バンドは背鰭棘条11~12基部から尻鰭第1軟条に達する。
画像の個体は、背鰭棘条11~12基部から尻鰭第3棘条に達する。
第4バンドは明瞭で尾柄部後端にあり、これを巻く。
画像の個体も、同様な位置に明瞭なバンドがある。
ホロタイプの背鰭軟条基部に当たるバンドは紐の様に細く尾柄部のバンドには繋がらない。
画像の個体は、尾柄部に繋がらないが、明瞭である。
腹鰭の色彩は、ホロタイプでは明るい黄色で縁辺のみ黒いが、画像の個体は棘条と第1軟条のみ白っぽく他は黒い。
これはおそらく成長過程による変化ではないかと思われる。
以上のような多くの点に於いて種名としてウンデキムラディアトゥスを使用することには問題があると考える。
ではどの種類に成るのかといえば、どの種類にも全ての形質が当てはまるものは無い。
強いて言えば D. microlepis ミクロレピスが最も近いともいえる。
可能性として、先に挙げたハイブリッドなどの可能性が浮上してくる。
この個体には大陸側に生息するミクロレピス(リアルバンド)にみられる腹鰭直前の黒点が見られる。
文献によれば、これはプルケールとリアルバンドだけに現れる特徴で、他の個体には無いとされる。
以上の観点から、この頁では本種を不明種扱いとする。