グローコールテトラAxelrodia lindeae Géry, 1973

  • 記載

    Géry, J. 1973 New and little-known Aphyoditeina (Pisces, Characoidei) from the Amazon Basin. Studies on the Neotropical Fauna v. 8: 81-137.

  • 分類

    カラシン目 カラシン科 カラシン亜科

  • 原産地域

    ブラジル

  • 原産地

    マト・グロッソ州

  • 成魚サイズ

    2cm

  • 流通名

    グローコールテトラ

在庫情報

2020.08.22更新

  • 1尾

    2980円

雄 成魚
雌 成魚
雄 成魚

カラシン類。

透明な体に黒と黄色のラインを持つ魅力的な種類です。
大変おとなしく、小さい為、他種との混泳には注意が必要です。
最初は餌付きが悪いので、ブラインシュリンプなどを与える必要があると思いますが
なれれば人工飼料でも飼育は可能です。

文献上使用されている学名にも疑問が残ります。
プラゼール水生生物研究所により紹介された種類です。

入荷は極稀。
1尾¥2980.

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発泡スチロールなどのごみが出ません。
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詳細説明

  • 雌 成魚
    雌 成魚

本種の学名に関して正確な紹介をすることが難しい。
以前、筆者はミクロスケモブリコン Microschemobrycon の一種として紹介していた。
しかしながら種名までを決定することは出来ずにいた。
ある魚種の論文を探っていたときに、偶然本種の明瞭なカラー写真を発見した。
Vertebrate zoology という権威ある研究雑誌だが、そこには本種がアクセルロディア・リンデアエ Axelrodia lindeae であると書かれている。
このページで、本種の学名をそのようにしたのは、この論文が根拠に成っている。
しかし、同時にこの論文にはもう一種、以前から赤ホタルテトラと呼ばれている、尾柄部に鮮やかな赤い部分を持つテトラがカラー写真で載っており、その学名をアクセルロディア・スチグマイアス A. stigmatias としているのである。(現在ほとんどの書籍でこの学名を充てている)
アクセルロディア属に関しては20年以上も前、筆者が創刊した生物飼育研究会誌で詳しく紹介したのが日本で初めてだが、その文中で、赤ホタルテトラはアクセルロディアではない事を説明した。
カラシン類の書籍としてバイブル扱いされているカラコイズ・オブ・ザワールド Characoids of the world によれば、筆者のジェリー Gery, J. は赤ホタルテトラをヒフェッソブリコン Hyphessobrycon の一種であると書いている。
筆者はその後、赤ホタルテトラの標本を基に、本種がアクセルロディアでないことを確認し、そのことを何度となくアクアリウム雑誌などで紹介してきたが、未だに訂正されていない。
今回、権威ある雑誌の論文中で赤ホタルテトラをアクセルロディアとして記述していることは、その査定能力から考えグローコールテトラをアクセルロディア・リンデアエとすることは、多分に疑わしい。
しかしながら、リンデアエの記載論文を検討できていない以上は、筆者としてもこの学名を採用するより今のところは方法がない。
今後、リンデアエの記載論文その他で、十分信憑性のある学名が認められたときには、変更する必要があるだろう。
この話に関連し、今回入荷したグローコールテトラには ペナゴニアテス Phenagoniates の属名を当てている紹介文を目にするが、全くの誤りである。
ペナゴニアテスは、色彩と顔つきが似ているものの大形に成り、尾部が非常に長く、性質が攻撃的で本種とは似ても似つかない。
従って、それに伴う生息地や性質の説明も、全て誤りである。

筆者は20年ほど前、アマゾンの大支流であるマデイラ河に注ぐ細流で本種を採集した。
流芯から膨らんだ流れのあまりない水草の中で、本種を採集し持ち帰った経験がある。
当時はまだ本種の存在は知られていなかったように思うし、グローコールテトラなる名称も付いてはいなかった。
あまりに魅力的な魚であったこともあり、2年続けて同じ採集地へ行ったが、同様に採集できて嬉しかったことを思い出す