インディゴブルーピニランプスPimelodidae sp.

  • 記載

  • 分類

    ナマズ目 ピメロドゥス科

  • 原産地域

    南アメリカ

  • 原産地

    ペルー

  • 成魚サイズ

    10cm

  • 流通名

    インディゴブルーピニランプス

在庫情報

2026.08.03更新

  • 1尾

    32000円

ナマズ類

背面部が薄いブルーに光るナマズです。
髭は長く、尾鰭に達します。
背鰭基部に黒点があり、脂鰭は長くピメロディアの仲間であることが分かります。
頭部がやや尖るため、ネズミ顔にも見えます。

入荷は稀。
1尾¥32000.

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詳細説明

本種の学名については、以前カロピスス Calophysus が使用されていたようだが、現在2026年8月ではカロピスス属はただ一種マクロプテルス C. macropterus にのみ使用されている。
また、商品名のインディゴブルーピニランプスだが、ピニランプスもただ一種ピニランプス・ピリナンプ Pinirampus pirinampu が認められているのみである。
それでは本種はいったい何者なのか?
最もよく採用されているのはエクサロドントゥス・アグアナイ Exallodontus aguanai
である。
多くのサイトがこれを支持し、データベースも画像を載せている。
しかし、原記載と今回の個体の画像を比較すると、多くの点で合致しない。
アグアナイに関しては詳細な骨学的検討がされており情報は確かなものである。
まずプロポーションだが、本個体の頭部が原記載の図版より短く鼻孔の位置が口に近い。
目の大きさが図版より大きい。
脂鰭のエッジ形状が図版では直線的であるのに対し、この個体ではやや弧を描き短めである。
図版では尻鰭の第1、2軟条が長くオールのように伸びだしているように見えるが、本個体では最も伸びだしているのは第1棘条である。
軟条に関しては画像からは判断できない。
胸鰭棘条の鋸歯の図版は、体長により2つのパターンが示されている。
ペルー産の個体で、約6cmの個体では非常に粗いのに対し、約9cmの個体では比較的小さくなっている。
特に外側の鋸歯は無くなりつつある。
こういった著しい変化が、この体長で現れるとすること自体疑わしいと思う。
画像の個体は9cmに近い個体だが、鋸歯は非常に粗く外側には鋸歯がほとんどない。
この点もアグアイナとは大きく異なる。
生時の色彩に関しても、ブルーに光るとは一言も出てこない。
それどころか、鰭の模様や脂鰭基部の白色など本個体に無い色彩が示されている。
生体に目立つ特徴である背鰭基部の黒斑に関しては一言の言及もない。
これだけの違いがありながら同一種と決めるのは如何なものであろうか。
特に注目したいのは尻鰭の構造で、このような鰭を持つ種は同科にはピメロダスの1未記載種を除いていないと書かれている(1991年)。
本個体の場合、違いはあるようだが同様に尻鰭に他種との違いが現れているため、おそらくカロピススと同属か近縁種であろうと推測される。
また、胸鰭棘条の鋸歯形態を考えると、おそらくこのサイズの違う個体は別種ではないかとの疑問が湧いてくる。
アグアイナはタイプこそオリノコ川下流域だが、この川の上流部にも、アマゾン本流の中、上流域にも広く生息しているとされる。
採集は大河の水深3~35ⅿの比較的早い流れの中で、底引き網を使用して行われている。
これらを総合して考えるに、筆者はカロピスス・アグアイナとされている種の中には、複数種が含まれており、その1種が本個体ではないかと考えている。
標本にして観察すれば正確な結論が出るかもしれないが、画像からの考察ではこの辺りが限界であろう。

参考文献
Lundberg, J. G., F. Mago-Leccia and P. Nass 1991 (18 Dec.)
Exallodontus aguanai, a new genus and species of Pimelodidae (Pisces: Siluriformes) from deep river channels of South America, and delimitation of the subfamily Pimelodinae. Proceedings of the Biological Society of Washington v. 104 (no. 4): 840-869.

Schultz, L. P. 1944 (11 Feb.)
The catfishes of Venezuela, with descriptions of thirty-eight new forms. Proceedings of the United States National Museum v. 94 (no. 3172): 173-338, Pls. 1-14.

Stewart, D. J. and M. J. Pavlik 1985 (3 May)
Revision of Cheirocerus (Pisces: Pimelodidae) from tropical freshwaters of South America. Copeia 1985 (no. 2): 356-367.